ポーカーにはどんな種類がある?テキサスホールデムだけじゃない?

基礎知識・ルール

日本でもブームとなりつつあるポーカーですが、一口に「ポーカー」と言っても実は何種類ものゲームがあることをご存じでしょうか?

日本では5枚の手札を使うドローポーカーと世界の主流であるテキサス・ホールデムの2つが特に有名ですが、これ以外にもポーカーにはさまざまな種類があります。

この記事では、有名な2つのゲーム以外にもポーカーの種類を紹介していきます。

ポーカーの種類は大まかに4つに分けられる

ポーカーの種類は大まかに4つに分けられる

ポーカーの種類は細かいものを合わせると数え切れないほど多岐にわたりますが、大きく分けると以下の4つに分類できます。

  • フロップポーカー(ホールデムポーカー)
  • ドローポーカー(クローズドポーカー)
  • スタッドポーカー(オープンポーカー)
  • その他のポーカー

それぞれ解説していきます。

フロップポーカー(ホールデムポーカー)

フロップポーカーは「ホールデムポーカー」とも呼ばれ、現在世界のカジノの主流となっているテキサ・スホールデムやオマハなどがここに分類されます。

フロップポーカーの最も大きな特徴は、全員が使えるコミュニティカードがあることです。プレイヤーは配られた手札と、コミュニティカードを組み合わせて役の完成を目指すことになります。

コミュニティカードがあることによって自分のハンドと相手のハンドの強弱を推測することが鍵になり、ブラフの重要性も高まり、高度な心理戦が楽しめる奥深いゲームになっています。

ドローポーカー(クローズドポーカー)

ドローポーカーは「クローズドポーカー」とも呼ばれているカテゴリーで、日本でよく知られている手札5枚のファイブカードドローはここに分類されます。

ドローはカードを引くこと、クローズドは非公開を意味しますが、その名の通り最初に配られたカードを交換する機会があることと、自分の手札を全て隠してプレイすることが特徴として挙げられます。

相手の手札が全て隠されている上に、ホールデムのようにコミュニティカードが存在しません。そのため、他のプレイヤーの役を予想することが難しく、駆け引きよりも引きの強さが勝敗を左右することが多いゲームになっています。

スタッドポーカー(オープンポーカー)

スタッドポーカーは「オープンポーカー」とも呼ばれているカテゴリーです。

先ほどのクローズドに対してオープンと名前が付いているように、手札の一部を表向きにしてプレイすることが大きな特徴となっています。

コミュニティカードはありませんが、他のプレイヤーの手札を一部見ることができるため、クローズドポーカーに比べて役の推測の余地が生まれ、駆け引きを楽しむことができるゲームになっています。

その他のポーカー

以上の3つが代表的なカテゴリになりますが、中にはいずれにも属さない種類のゲームも存在します。

これらその他のポーカーは普通のポーカーとは一風変わったものが多く、マイナーながらも根強い人気を誇っているものもたくさんあります。

フロップポーカー(ホールデムポーカー)に分類される主なゲーム

フロップポーカー(ホールデムポーカー)に分類される主なゲーム

フロップポーカー(ホールデムポーカー)に分類される主なゲームは以下の通りです。

  • テキサスホールデム
  • オマハ・ホールデム
  • オマハ ハイ/ロー
  • パイナップル
  • クレージーパイナップル
  • ウォーターメロン
  • レットイットライド
  • カジノ・ホールデムポーカー
  • クールシュベル
  • スプリットホールデム
  • ショートデッキ・ホールデム

ぞれぞれ解説していきます。

テキサスホールデム

世界で最も人気が高いポーカーゲームで、競技人口は1億人を超えると言われています。

2枚の手札と5枚のコミュニティカードを使って役を作りますが、コミュニティカードは3枚、1枚、1枚と順を追って公開されます。

その前後に行われるベッティングラウンドではブラフを含めた高度な駆け引きが繰り広げられます。

オマハ・ホールデム

テキサス・ホールデムとよく似た人気のゲームですが、こちらは配られる手札が4枚になります。

また、オマハの場合は必ず手札から2枚、コミュニティカードから3枚を使って役を作らなけらばならないという制約があります。

オマハ ハイ/ロー

オマハ・ホールデムの一種ですが、こちらは1番強い役だけでなく、1番弱い役でも競うルールとなっています。

そのため、最高のハンドを持っているプレイヤーと最弱のハンドを持っているプレイヤーでチップを分け合います。

パイナップル

パイナップルはテキサスホールデムの派生形です。最初に3枚の手札が配られ、その後手札の中から1枚を捨てるところがテキサス・ホールデムとの違いです。

クレージーパイナップル

パイナップルの場合はプリフロップで手札の1枚を捨てますが、クレージーパイナップルではフロップを見てから1枚を捨てます。

より強い役を完成させやすくなり、エキサイティングなゲームが楽しめます。

ウォーターメロン

パイナップルとクレージーパイナップルを合わせたようなゲームで、こちらは最初に手札が4枚配られ、プリフロップで1枚捨て、フロップで更に1枚を捨てるルールになっています。

レットイットライド

自分の役のみで勝敗が決まることが最大の特徴です。手札3枚とコミュニティカード2枚の合計5枚で10のワンペア以上の役が揃えば勝ちとなり、ハンドのランクによって賭け金に対する配当が異なります。

カジノ・ホールデムポーカー

プレイヤー同士で戦うテキサス・ホールデムを、ディーラーと1対1で戦う形にしたゲームです。他のプレイヤーとの駆け引きがないのが特徴となっています。

クールシュベル

オマハから派生したゲームです。基本ルールはオマハと同じですが、プリフロップのベットが始まる前にコミュニティカードの1枚が開かれるところが異なります。

スプリットホールデム

テキサスホール・デムから派生したゲームですが、コミュニティカードが2つのボードに分かれる点が特徴です。

ショーダウンでは各ボードの勝者がポットの半分を受け取ります。

ショートデッキ・ホールデム

「ショート」の名のとおり、2~5まで16枚のカードを使わないという特徴があります。

6以上のカードを使うため「シックスプラス・ホールデム」とも呼ばれます。フレッシュがフルハウスよりも強い役となります

ドローポーカー(クローズドポーカー)に分類される主なゲーム

ドローポーカー(クローズドポーカー)に分類される主なゲーム

ドローポーカー(クローズドポーカー)に分類される主なゲームは、次の通りです。

  • オアシス
  • ファイブカードドロー
  • バドゥーギ

順番に解説していきます。

オアシス

プレイヤーとディーラーの1対1で行うゲームで、5枚の手札でハンドの強さを競います。ディーラー側は1枚だけ手札が表で配られます。

プレイヤーは1度だけ手札をチェンジすることができますが、交換する枚数によってチップを払わなければなりません。

ファイブカードドロー

昔から日本で親しまれているゲームです。5枚の手札でハンドの強さを競いますが、1度だけカードの交換ができます。

バドゥーギ

4枚の手札が配られ、4回のベッティングラウンドとその間に行われるカード交換を経て、ハンドの強さを競います。

1番弱いローハンドが勝つルールとなっていますが、役自体が一般的なポーカーとは異なるという特徴もあります。

スタッドポーカー(オープンポーカー)に分類される主なゲーム

スタッドポーカー(オープンポーカー)に分類される主なゲーム

スタッドポーカー(オープンポーカー)に分類される主なゲームは、次の通りです。

  • カリビアンスタッド
  • セブンカードスタッド
  • シンガポールスタッド

それぞれ解説します。

カリビアンスタッド

プレイヤーとディーラーの1対1で行うゲームで、それぞれに5枚の手札が配られます。ディーラー側は1枚目を表にします。オアシスと似ていますが、カリビアンスタッドでは手札の交換はできません。

また、ゲームが始まる前に賭けることができ、勝ち負けに関係なく役によって配当を得られます。

セブンカードスタッド

7枚の手札が配られ、その中の5枚で役を作るゲームです。手札は最初に表向き1枚、裏向き2枚の計3枚が配られ、その後ベッティングラウンドを挟みながら1枚ずつ表向きで配られていきます。

最後の1枚は再び裏向きで配られ、最後のベッティングラウンドを経てショーダウンとなります。

シンガポールスタッド

カリビアンスタッドから派生したゲームで基本ルールは変わりませんが、最大の特徴は自分だけではなく、ディーラーのハンドにもジャックポットのベットをすることができる点です。

自分とディーラーの両方に賭けることもできるため、ジャックポットの確率を2倍に高めることができます。

その他のポーカーに分類される主なゲーム

その他のポーカーに分類される主なゲームは、次の通りです。

  • パイ・ゴウ
  • スリーカード

それぞれ紹介します。

パイ・ゴウ

中国の「牌九」というゲームをトランプで行うようにしたゲームで、プレイヤーとディーラーの勝負になります。両者共に手札を2つに分けて勝負する点が特徴です。

7枚配られる手札を2枚、5枚に分けて、両方で勝っていた場合に勝利となり、片方だけ勝っているときは引き分けになります。

スリーカード

プレイヤーとディーラーの間で勝負をするゲームで、その名の通り3枚のカードで役を作ります。

カードの交換もないため非常にシンプルです。しかし、一般的な5枚で役を作るポーカーとは役が完成する確率が異なり、それに応じて役の強さも変わっているので、最初は少し混乱するかもしれません。

まずはテキサス・ホールデムからプレイしてみよう

まとめ:まずはテキサス・ホールデムからプレイしてみましょう

ポーカーにはさまざまな種類があり、すべてを覚えようとするととても大変です。

「まずはポーカーに慣れたい」という人は、日本で一般的なテキサス・ホールデムからプレイしてみましょう。テキサス・ホールデムはルールがシンプルな上、プレイできるお店やアプリも多いので、オススメです。

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