ポーカーのブラフとは?種類やメリット・デメリットやタイミングを解説

基礎知識・ルール

ポーカーにおける重要なアクションの1つである「ブラフ」。

大きな勝負でも、ブラフが使えるかどうかでその結果が変わることもあります。

この記事では、初心者の方にもわかりやすくブラフの意味や使う際のメリット・デメリット、ブラフの種類をお伝えします。

ポーカーで高度な駆け引きを楽しむためにも、ブラフについてしっかりと学んでおきましょう。

ポーカーのブラフとは?

そもそも「ブラフ」(bluff)とは、「人をだます」「ハッタリをかける」という意味の英語です。

ポーカーにおいては、「自分の持っているハンドが相手のハンドよりも弱いかもしれないという状況で、強いハンドを持っていると思わせ、相手を勝負から降ろさせる(フォールド)ために高額なチップを賭けること」を指します。

状況がイメージしにくいかもしれないので、実際にありそうな例を出して解説します。

例えば、あなたのハンドが♡4と♡5で、ボードが♧8♧9♧Jだったとしましょう。

この場合、役がないのでフォールドするのが基本です。

しかし、「7と10」「10とQ」「♧2枚」のどれかを持っている、と相手に思わせることができれば、フォールドさせられるかもしれません。

このような状況で、高額なチップを賭けて「ブラフ」を仕掛けます。

ブラフのメリット

ブラフを行うメリットは、2つあります。

  • 賭け金を失うはずだった勝負で賞金をゲットできる
  • 相手に考えさせることができる
  • 強いハンドを持っているときにコールされやすくなる

それぞれ解説していきます。

賭け金を失うはずだった勝負でチップをゲットできる

ブラフは「ほぼ負けるだろう」という状況で行うものです。

相手を降ろさせれば、本来は賭け金を失うはずだったにもかかわらず、チップを獲得することができます。

相手に考えさせることができる

ブラフは、相手にハンドが「強い」か「弱い」かの2択に、もう1つの「強く見せているだけかもしれない」という選択肢を増やせる方法です。

2つから3つに増えるだけだと思われるかもしれませんが、たった1つ選択肢が増えるだけで相手を悩ませられます。

相手にハンドを読ませないようにすることで、勝率を上げられます。

強いハンドを持っているときにコールされやすくなる

強いハンドを持っている時のみにベットをすると相手がフォールドしやすくなります。

ブラフのデメリット

大きなメリットがある一方で、ブラフを使うことでデメリットもあります。

それは「相手が勝負に乗ってきた場合、より多くのチップを失ってしまう」ということです。

先ほど、ブラフを行う状況では負ける可能性が高くなる、とお伝えしました。

早めに降りていれば、必要な賭け金分の損だけだったところを、ブラフを使うことでより多くの賭け金を失ってしまいます。

くれぐれもブラフを仕掛けるタイミングや回数には注意しましょう。

ポーカーのブラフの種類

ポーカーのブラフには以下の2種類があります。

  • セミブラフ
  • ピュアブラフ

状況によって使い分けが必要なので、それぞれの違いを理解しておきましょう。

セミブラフ

セミブラフとは「現状なんの役もできていないが、後に出てくるカードによっては勝てそうな役ができる、という状況で行うブラフ」です。

例えば、自分の手札が♧Q・♧7、ボードが♢9・♤8・♧10であったとしましょう。

この時、ボードの4・5枚目に「J」が出てくれば、ストレートが完成します。

上のような状況であれば、相手にブラフだと見破られてしまっても、4・5枚目によっては勝つことができるかもしれません。

ピュアブラフ

ピュアブラフは「まったく役ができていない状況で仕掛けるブラフ」で、「エアブラフ」と呼ばれることもあります。

このブラフは、バレると負けてしまう可能性がかなり高いです。

例えば、自分のハンドが♡2・♧4、ボードが♧5・♢7・♡9だったとしましょう。

この場合、「後の2枚で3・6が出る」か「同じ数字でペアやスリーカードができる」くらいでしか勝ち目がなく、確率もかなり少なめです。

ポーカーのブラフの成功確率を上げるコツは?

ポーカーのブラフを成功させるためには、失敗の確率を減らす方法を知っておくことが重要です。

初めのうちは、以下の3つのコツを守るようにしましょう。

  • フォールドしないプレイヤーがいる時は避ける
  • プレイスタイルを一貫する
  • 頻繁に行わない

順番に解説していきます。

フォールドしないプレイヤーがいる時は避ける

まず、フォールドしないプレイヤーがいる時は避けましょう。

どんなにうまいブラフを仕掛けても、

  • 強いハンドを持っているプレイヤー
  • 大きなベットには乗ると決めているプレイヤー
  • 何も考えずに適当にコールをするプレイヤー

などがいて、フォールドしてくれないパターンがありえます。

その場合、無駄な賭け金を失うことになるので、諦めてテーブルを離れるか、次のゲームで賭けるようにしましょう。

プレイスタイルを一貫する

ブラフを成功させるためには、自分自身のプレイスタイルにある程度の一貫性を持たせましょう。

ブラフは、相手の頭の中に「この人ならハンドが強い時にレイズするだろう」といった予測がある状態で行うものなので、自分のプレースタイルが定まっていなければ、その予測は生まれません。

「ハンドが弱い時はフォールドする」といった一貫性を自分の中に持ち、基本的にはそれに沿ったプレイをするようにしましょう。

頻繁に行わない

ブラフはたまに行うから効果があるもので、頻繁に仕掛けるものではありません。

逆に使わなさすぎても、他のプレイヤーから「この人は自信のあるハンドの時しかベットしてこない人だ」と思われてしまいます。

「◯回に1回」という明確な数字はありませんが、全体の割合として「通常のベットの割合:ブラフ=3:1」くらいが目安となるでしょう。

この辺りの割合は、プレイしながら見極めていくといいでしょう。

まとめ:ポーカーのブラフも知識を持っておくことが重要

本記事では、ポーカーにおけるブラフの意味や重要性、行うタイミングなどについて解説しました。

以下に、本記事のポイントをまとめておきますので、もう一度確認しておきましょう。

  • ポーカーにおけるブラフとは「弱いハンドを強いハンドに見せかけて相手をフォールドさせる」こと。
  • ブラフには「セミブラフ」と「ピュアブラフ」の2種類がある
  • ブラフを仕掛けやすいタイミングは「相手のハンドが弱い時」「自分のハンドが弱い時」「自分のハンドが強そうに見える時」の3つ
  • ブラフを仕掛けやすいボードは「同じスートのカードが3枚そろっている」「ワンペアができている」「連続した数字のカードが並んでいる」の3つ
  • ブラフを成功させるには「フォールドしないプレイヤーがいる時は避ける」「一貫性のあるプレイを心がける」「繰り返して使わない」ことが重要
  • ブラフキャッチのコツは「相手のプレイスタイルとストーリーを観察する」こと

ポーカーにおいて、ブラフは勝負の分かれ目を左右する、非常に重要なアクションです。

初心者のうちは、多くの資金を失うのが怖くてなかなかブラフを仕掛けられない、ということがよくあります。

しかし、ブラフを上手く使えない・見破れなければ、慣れた人から「カモ(フィッシュ)認定」されてしまうこともあります。

ポーカー上級者を目指すなら、ブラフの知識を抑えておいて実際のプレイに取り入れていいきましょう。

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