ポーカーで強くなるためには常に勝率を意識することが必要です。
その基本となるのが、プリフロップでゲームに参加するかどうかの判断ができる「ハンドレンジ表」です。
この記事ではハンドレンジ表の基本を、実際の表を見ながら解説します。
目次
ポーカーのハンドレンジ表とは?
ポーカーのハンドレンジ表とは、プレイヤーが持っているカードの組み合わせを一覧表にしたものです。
プレイヤーが持っているカードは2枚、カードは52枚あるので、組み合わせは1326通りにもなります。しかし、ハンドレンジにおいて、違う柄の組み合わせをオフスーテッドといい、省略されて記載されます。
そのため、ハンドレンジ表は169通りになるのです。
ハンドレンジ表は、プリフロップ(ハンドが配られた状態の最初のベットラウンド)で使い、以下の特徴があります。
- 169通りのハンドが記載されている
- 色分けされている
- ハンドレンジ表にはいくつかの種類がある
それぞれ解説していきます。
169通りのハンドが記載されている
ハンドレンジ表は「A」から「K」までの13枚のカード2枚による169通りの組み合わせが記されています。
例えば、「AK」の2枚の場合、同じスーツ(マーク)の「s(スーテッド)」と違うスーツの「o(オフスーテッド)」の2種類があります。
色分けされている
ハンドレンジ表は色分けされており、これはゲームに参加するか否かを表すものです。この仕分けの根拠は勝率にあります。
ポーカーはハンドの組み合わせにより、フロップ以降で勝利する可能性が異なります。例えば、「AA」はあらゆるハンドの中でもっとも高い勝率となり、9人のプレイヤーがすべてゲームに参加する場合には34.3%の勝率となります。ゲームに参加するプレイヤーが3人しかいなければ、勝率は73.3%です。
ゲームに参加するプレイヤーの数により勝率が変化することを考慮して、ポジション(アクションをする順番)によりハンドレンジ表が変わることも特徴です。
ハンドレンジ表にはいくつかの種類がある
「ハンドレンジ表」とひと口に言っても、その種類はいくつかあります。
例えば、自分の前のプレイヤーがすべてフォールドしている状態でアクションを決めるのか、あるいはすでに他のプレイヤーがコールあるいはレイズしているのかによって、取り得るアクションは違います。
そこで最初のアクション(オープンレイズ)する場合のハンドレンジ表や、リレイズする場合のハンドレンジ表などがあります。
すべての種類を頭に入れるのは大変なので、ポーカーを始めたての方はオープンレイズするためのハンドレンジ表を覚えることをおすすめします。
ハンドレンジとは?
ここでハンドレンジについて詳しく解説します。ハンドレンジの定義は実はいくつかありますが、一般的には「ゲームに参加するハンドの範囲」を意味します。
つまり、プリフロップの段階であらゆるハンド(2枚のカード)の組み合わせのうち、勝つ見込みがある範囲ということです。
例えば、「23o(2と3の異なるスーツ)」で勝つためには少なくとも「2」か「3」のツーペアが欲しいところですし、あるいは「2」と「3」を含むストレートが必要です。しかし、フロップ以降にそのような役が完成する可能性は低いため、プリフロップの段階で勝率は低いと判断できます。
ポジションごとに勝率設定が違いますが、「ハンドレンジ表に示されるハンドを持っていればゲームに参加する」と覚えておくと良いでしょう。
プリフロップの戦略については、以下の記事を参考にしてください。
ハンドレンジ表を覚えるメリット!
ポーカーでハンドレンジ表を覚えるメリットは、主に以下のものです。
- 勝率の高いハンドでゲームに参加できる
- 他のプレイヤーをゲームから降ろせる
- 他のプレイヤーのハンドを推測できる
それぞれ解説していきます。
勝率の高いハンドでゲームに参加できる
まずハンドレンジ表を覚えるメリットは単純に、ゲームで勝つ可能性があるハンドでプレイできることです。
特に早い順番のポジションにいるプレイヤーは、あとに控えるプレイヤーがどんなハンドを持っているのか予想できません。その段階でもある程度は勝つ見込みがあるハンドでゲームに参加できます。
他のプレイヤーをゲームから降ろせる
プリフロップの段階で3bbのオープンレイズをすれば、弱いハンドを持つプレイヤーをフォールドさせることが可能です。
たとえ弱いハンドであっても、フロップ以降でストレートやフラッシュが完成する可能性はゼロではありません。
そのようなハンドを持つプレイヤーをゲームに参加させないことは、自分の勝率を高めることにつながります。
他のプレイヤーのハンドを推測できる
ハンドレンジ表を頭に入れておけば、他のプレイヤーがゲームに参加した時にそのハンドをある程度は推測できます。
少なくともゲームに参加するハンドレンジ以上のハンドを持っていると想定すれば、フロップ以降のアクションでの分析に役立ちます。
ハンドレンジ表の覚え方・暗記の仕方
ハンドレンジ表はポジションによって異なります。すべてを覚えるのは大変なので、コツを把握しておきましょう。
- 他のプレイヤーのプレイを観る
- 壁に貼ってオンラインポーカーをする
- アプリを使って覚える
- 印刷してスキマ時間に見る
ぜひ参考にしてください。
他のプレイヤーのプレイを観る
他のプレイヤーのプレイを観ることはハンドレンジを覚えるのに役立ちます。
実際にはすべてのポーカープレイヤーがハンドレンジ表に従ってプレイしているわけではありません。特に初心者や弱いプレイヤーはハンドレンジに頼らず、その時々の判断でゲームに参加しています。
強いプレイヤーほど勝率を重視しますし、ハンドレンジを意識するものです。そこでオンラインポーカーでレートの高いテーブルでのプレイをチェックするとよいでしょう。
オンラインポーカーにはゲームに参加しなくても、他のプレイヤーのプレイを観ることができるものもあります。
壁に貼ってオンラインポーカーをする
ハンドレンジ表はとにかくそのまま頭に入れることが大事です。そこでプリントアウトしたものを壁に貼っておくのもおすすめです。
オンラインポーカーでプレイしている時に、カードが配られたらすぐにチェックできるようにしておきましょう。何度も繰り返しチェックし続けることで、自然に頭に入ります。
アプリを使って覚える
ポーカーのハンドレンジ表を覚えるのに役立つスマホアプリもあるので利用しましょう。
ハンドレンジを実践形式で覚えられます。プリフロップのみに特化しています。
さまざまなシーンにおけるプリフロップでの実践からハンドレンジ表を覚えることに役立ちます。他にもさまざまなアプリがあるので、ひと通り試してみて覚えやすそうなものを選ぶとよいでしょう。
印刷してスキマ時間に見る
隙間時間を使ってハンドレンジ表を覚えるのであれば、印刷して持ち歩くことがおすすめです。ポーカープレイをしていない時でも目を通して暗記するとよいでしょう。
あとは実践で記憶を頼りにプレイし、忘れているようであればチェックすることを繰り返すと、記憶に定着します。
まとめ:ポーカーのハンドレンジ表を覚えよう
ポーカーのハンドレンジ表は優位にプレイするためにはぜひ覚えておきたいものです。
強いポーカープレイヤーは常に確率を意識してプレイしていますし、ハンドレンジ表はその基本となります。
オンラインポーカーなら表をチェックしながらプレイできるので、少しずつ覚えるようにしましょう。
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