ポーカーの元プロが監修する本格戦略記事シリーズ、今回のテーマは「6-max キャッシュゲーム プリフロップ戦略」です!
今回の記事では、ノーリミットテキサスホールデムのキャッシュゲーム(有効スタック100bb)における「プリフロップ戦略」の解説と、標準的な戦略を身につけるためのおすすめ勉強法を紹介します。
目次
プリフロップ戦略の定義
ここで言う「プリフロップ戦略」とは「プリフロップにおいて各ポジション、それぞれのシチュエーションで、どのようなハンドでどういったアクションを選ぶか」を定義するものです。
例えば前のプレイヤーがすべてフォールドした場合、どういったハンドでオープンレイズするか、あるいはオープンレイズに対して、どういったハンドで3betやコールするかを判断することも、プリフロップ戦略の一部と言えます。
なぜプリフロップ戦略が重要なのか
プリフロップ戦略を理解することにより、プリフロップ時点で自分がどのような戦略を立ててプレイし、フロップが開いた時点でどういったレンジのハンドを持っているのかの認識が可能となります。
また、標準的なプリフロップ戦略を把握していることにより、あるシチュエーションにおいて、相手プレイヤーがどのようなハンドを持っているかを判断する材料にもなり得るのです。
つまり、フロップが開いた時点で自分や相手の持ちうるハンドのレンジをしっかり把握して以降の戦略を考えるためには、適切なプリフロップ戦略を知っておく必要があるでしょう。
自己流のプリフロップ戦略から抜け出すには
近年では、ノーリミットホールデムに関する情報が広く出回り、手軽に勉強ができるようになった結果、多くのプレイヤーがソリッドなプリフロップ戦略をプレイするようになってきました。
そういった流れの中、自己流のプリフロップ戦略でプレイする人がいい成績を残すのは難しくなってきています。
もちろん、必ずしも常に暗記した通りの戦略をプレイするのが最適というわけではありません。理由があれば柔軟に戦略を変更することが肝要です。
しかしその場合においても、まずは「標準的な戦略を身に着けた上で逸脱する」ことが必要です。そのため、標準的なプリフロップ戦略を身に着ける大切さは変わりません。
プリフロップ戦略は、ポーカーをプレイする上で、多くの人が初めに勉強する内容ですが、その重要度をわかっているにもかかわらず適切な戦略をプレイできていない人も多く存在しているように感じます。
単に練習不足な場合もあるでしょうし、自分なりにプレイしているうちに標準的な戦略から少しずつズレが生じてしまうということもあるでしょう。
そのため、プリフロップ戦略は十分に頭に入っているという方も、あらためてご自身の実際のプレイを振り返ってみると新たな気付きがあるかもしれません。
では、その「標準的なプリフロップ戦略」を身につけるにはどうしたらよいのでしょうか。
標準的なプリフロップ戦略を身につけるには
現在、世の中には様々な「プリフロップソリューション」「プリフロップレンジ表」が有料・無料問わずに公開されています。
これらはコンピュータで複雑な計算を行って「良い」プリフロップ戦略を求めたものになります。厳密に言えばこうした計算には様々な限界があり、これらの計算結果が完璧とは言えない場合もありえますが、一般的なプレイヤーの方はそこまで気にする必要はないでしょう。
プリフロップ戦略の勉強にはGTOWizardがおすすめ
2023年現在では、GTOWizardが無料で公開しているソリューションを使って勉強するのがおすすめです。
GTO Wizardを使ってみる
プリフロップ戦略は、有効スタックやアンティの有無、レーキ等によって適切なレンジが変化しますが、GTOWizardは様々な状況に対応したプリフロップソリューションを公開しているプログラムになります。
※GTOWizardは更新されることがあるため、記事の内容とソリューションに多少の差が出る場合もあります。
まずは基本の「プリフロップ戦略」を理解することが、ポーカーをプレイする上での第一歩。実際にプレイしている時も、それを意識して練習を積み重ねることが上級者へのステップアップへ繋がると言えるでしょう。
次回は実際にGTOWizardを使ったオープンレイズレンジを説明します。